ジンジャーにおける定時決定の計算方法から、算定基礎届の出力方法までの一連の流れについて案内します。
⓪定時決定とは
健康保険および厚生年金保険の被保険者の実際の報酬と標準報酬月額との間に大きな差が生じないよう、毎年1回定期的に決め直されます。
4~6月に実際に支払った賃金を、事業主の方が「算定基礎届」によって届出をおこない、厚生労働大臣がこの届出内容に基づき、毎年1回標準報酬月額を決定することを「定時決定」といいます。
定時決定の対象者は、7月1日時点でその事業所に使用されるすべての被保険者です。
締め処理完了済のジンジャー給与のデータに基づいて、月変算定の計算・算定基礎届が作成されます。
設定に誤りがある場合、正しく定時決定がされないため、下記いずれかの対応をお願いします。
・月変算定の計算時「月変算定>データ訂正」画面より、計算内容を修正する
・こちらを修正し、月次給与の締め解除してから、給与の再計算と締め処理をする
※給与の締め解除をし、給与の再計算をすると、最新の従業員情報や給与体系の設定情報を元に再計算されます。
そのため、給与の締め解除をする前に該当月の「給与支給控除項目一覧表」のCSVデータをダウンロードし、元データを控えてから給与の締め処理解除することを推奨します。
①定時決定の計算に関わる設定を確認する
月変算定をする前に下記が設定されているか確認してください。
定時決定の対象者になるための設定
定時決定時の対象者に含まれるための設定がされているかを確認します。
確認項目はこちら
「在籍区分:退職」の従業員については、下記の確認箇所①②にて「確認箇所①の日付 ≦ 確認箇所②の日付」になっている場合、計算種類が「算定対象外」で表示され、定時決定の対象者外になります。
確認箇所①:ジンジャー人事労務>社保・労保>健保資格喪失年月日
確認箇所②:月変算定>処理基準日
報酬月額の設定
定時決定時の計算に使われるための、対象者の報酬月額が登録されているかを確認します。登録方法はこちら
確認箇所:従業員管理>社保・労保>報酬月額タブ
③戸籍氏名の設定
算定基礎届は戸籍氏名が記載されるため、戸籍氏名が登録されているか確認します。登録方法はこちら
確認箇所:従業員管理>基本情報(個人)タブ
※以下については、月変算定の計算時に個別修正できる項目のため、設定の変更はしなくても問題ありません。修正方法はこちら
支払基礎日数について
定時決定時の計算に使われるため、各従業員に紐づいている給与設定>給与体系より設定内容を確認します。支払基礎日数のカウント方法についてはこちら
確認箇所:給与設定>給与体系>給与勤怠項目タブ
通勤費について
定時決定時の計算に使われるため、処理月4月~6月の給与計算結果に通勤費が計上されているか確認します。報酬固定対象額の反映ロジックについてはこちら
確認箇所:給与計算>給与データ訂正>その他タブ
②定時決定を計算する
月変算定より、定時決定の計算をします。操作方法はこちら
③算定結果の内容を確認・編集する
定時決定の計算結果の内容を確認し、内容の変更が必要な場合は修正ができます。確認・修正方法はこちら
対象者の選定後に人事情報や給与計算結果を変更した場合は、必ずデータ訂正>一括再抽出をしてください。
※退職情報の更新をした場合は、一括再抽出ではなく、個別で抽出する必要があります。
操作手順は下記のとおりです。
1.月変算定>データ訂正より、退職者のアクションにある[編集]をクリックします。
2.[再抽出]をクリックします。
3.対象従業員の計算種類が「算定対象外」になっているか確認します。
④締め処理をする
定時決定の計算が完了したら、締め処理をし計算結果を確定します。
締め処理の方法はこちら
⑤算定基礎変更届を作成・出力する
月変算定で作成した内容をもとに算定基礎届の出力します。
出力方法および転記される情報はこちら
⑥定時決定後の標準報酬月額を反映する
ジンジャーで算出された定時決定後の等級は自動で各従業員様に反映できます。
反映した結果は給与計算に使用されます。
反映方法はこちら