労働保険料の年度更新の計算処理を行うことができます。
事前に給与計算と賞与計算の締め処理を実行する必要があります。
労働保険の年度更新とは?
マスタアカウント、システム管理者権限、給与管理者権限、給与担当者権限のいずれかの
権限が付与された従業員が操作できます。
年度更新の新規計算の手順をご案内します。
グローバルメニュー>年度更新
1.新規計算開始ボタンをクリックします。
2.計算対象年度と労保事業所を選択して[開始]をクリックします。
項目 | 内容 |
---|---|
計算対象年度 | 年度更新の対象年度を選択してください。 例)2020年4月~2021年3月の年度更新処理であれば、2020年を選択してください |
労保事業所 | 納付額決定時の保険料率に用いるため、労保事業所の選択が必要です。 該当の年度末の3月31日時点で有効となっている労保事業所から選択できます。 |
3.締め処理済みの給与データと賞与データを基に集計されます。
労災保険料
No | 項目 | 内容 |
---|---|---|
① | 常用労働者_人数 | ・労災保険区分*:計算する 且つ ・雇用保険区分**:計算するまたは計算する(役員) 上記設定に該当する従業員の合計人数 |
② | 常用労働者_労災保険対象額 | ・労災保険区分:計算する 且つ ・雇用保険区分:計算するまたは計算する(役員) 上記設定に該当する従業員の労災保険対象額の合計 |
③ | 役員で労働者扱いの人_人数 |
・労災保険区分:計算する(役員) 且つ |
④ | 役員で労働者扱いの人_労災保険対象額 | ・労災保険区分:計算する(役員) 且つ ・雇用保険区分:計算するまたは計算する(役員) 上記設定に該当する従業員の労災保険対象額の合計 |
⑤ | 臨時対象者_人数 | ・労災保険区分:計算する ・雇用保険区分:計算しない 上記設定に該当する従業員の合計人数 |
⑥ | 臨時対象者_労災保険対象額 | ・労災保険区分:計算する ・雇用保険区分:計算しない 上記設定に該当する従業員の労災保険対象額の合計 |
⑦ | 合計_人数 | ①③⑤を合算した人数 |
⑧ | 合計_労災保険対象額 | ②④⑥を合算した額 |
*従業員管理>従業員名>社保・労保>労災保険区分(設定方法はこちら)
**従業員管理>従業員名>社保・労保>雇用保険区分(設定方法はこちら)
各月の給与計算実行、賞与計算実行時点で保存された労災保険区分が利用されます。
雇用保険料
No | 項目 | 内容 |
---|---|---|
⑨ | 被保険者_人数 | ・雇用保険区分**:計算する 上記設定に該当する従業員の合計人数 |
⑩ | 被保険者_雇用保険対象額 | ・雇用保険区分:計算する 上記設定に該当する従業員の雇用保険対象額の合計 |
⑪ | 被保険者(役員)_人数 |
・雇用保険区分:計算する(役員) |
⑫ | 被保険者(役員)_雇用保険対象額 | ・雇用保険区分:計算する(役員) 上記設定に該当する従業員の雇用保険対象額の合計 |
⑬ | 合計_人数 | ⑨⑪を合算した人数 |
⑭ | 合計_雇用保険対象額 | ⑩⑫を合算した額 |
**従業員管理>従業員名>社保・労保>雇用保険区分(設定方法はこちら)
各月の給与計算実行、賞与計算実行時点で保存された雇用保険区分が利用されます。
PDFダウンロードより、算定基礎賃金集計表のファイルを出力できます。
※PDFファイルイメージ
対象者ダウンロードより、算定基礎賃金集計の対象者となった従業員を一覧で出力できます。
※CSV出力イメージ
4.給与計算や賞与計算で修正があり再計算を行う場合は[再抽出]をクリック、算定基礎賃金集計を確定する場合は[次へ]をクリックします。
5.STEP2では、STEP1で集計された金額を確認します。
算定内訳
項目 | 計算式 |
---|---|
常用使用労働者数 | STEP1の労災保険料タブで集計した人数の総合計÷12 |
雇用保険被保険者数 | STEP1の雇用保険料タブで集計した人数の総合計÷12 |
【確定保険料算定内訳】
STEP1で集計した労災保険料合計と雇用保険料合計、計算開始時に選択した労保事業所の保険料率が表示され、確定保険料額が計算されます。
保険料・拠出金算定基礎額 (端数処理:1000未満切り捨て) |
確定保険料・一般拠出金額 (端数処理:1円未満切り捨て) |
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労働保険料 (労災+雇用) |
■労災保険料と雇用保険料が同額の場合 ■上記以外の場合 |
■労災保険料と雇用保険料が同額の場合 ■上記以外の場合 |
労災保険分 | STEP1で算出した労災保険料の総合計(労災保険対象額) | 労災保険分の保険料・拠出金算定基礎額×1000×保険料・拠出金率 |
雇用保険分 | STEP1で算出した雇用保険料の総合計(雇用保険対象額) | 雇用保険分の保険料・拠出金算定基礎額×1000×保険料・拠出金率 |
一般拠出金 | STEP1で算出した労災保険料の総合計(労災保険対象額) | 一般拠出金×1000×保険料・拠出金率 |
【概算・増加保険料算定内訳】
STEP1で集計した労災保険料合計と雇用保険料合計、計算開始時に選択した労保事業所の保険料率が表示され、概算・増加保険料額が計算されます。
保険料・拠出金算定基礎額 (端数処理:1000未満切り捨て) |
概算・増加概算保険料額 (端数処理:1円未満切り捨て) |
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---|---|---|
労働保険料 (労災+雇用) |
■労災保険料と雇用保険料が同額の場合 ■上記以外の場合 |
■労災保険料と雇用保険料が同額の場合 ■上記以外の場合 |
労災保険分 | STEP1で算出した労災保険料の総合計(労災保険対象額) | 労災保険分の保険料・拠出金算定基礎額×1000×保険料・拠出金率 |
雇用保険分 | STEP1で算出した雇用保険料の総合計(雇用保険対象額) | 雇用保険分の保険料・拠出金算定基礎額×1000×保険料・拠出金率 |
納付額
項目 | 内容 |
---|---|
延納の申請(納付回数) | 1回または3回から選択可能です。 ※3回は概算保険料(労災保険料+雇用保険料)が40万円以上のみ選択可能となります。 |
申告済概算保険料額 | 前年度の申告時に概算で申告し納付を行った金額を入力してください。 ※半角数字9桁以内で入力してください。 ※値を入力すると、差引額・期別納付額の金額が即時計算されます。 |
充当*意思 |
1:労働保険料のみに充当 2:一般拠出金のみに充当 3:労働保険料及び一般拠出金に充当 ※選択すると、差引額・期別納付額の金額が即時計算されます。 |
*充当:確定保険料の額が前年度に申告した概算保険料額(申告済概算保険料額)を下回る場合に、
その差額を当該年度の概算保険料や一般拠出金の納付額に充てること。
【差引額】
項目 | 内容 |
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充当額 | 申告済概算保険料額で充当できる金額が表示されます。 |
不足額 | 申告済概算保険料額で差引不足している金額が表示されます。 |
還付額 | 申告済概算保険料を充当しても過分な場合に表示されます。 |
【期別納付額】
※第2期、第3期は納付回数で「3回」を選択した場合にのみ表示されます。
PDFダウンロードより、算定内訳・納付額それぞれPDFで出力することができます。
※PDF出力イメージ(算定内訳)
※PDF出力イメージ(納付額)